[日本]2018ピース・フェスティバル、広島に平和を伝える

２０１８ピース・フェスティバル、広島に平和を伝える
グッドニューズを通じて日本に希望と平和を伝えます。

２０１８年２月２７日、福岡市民会館と２８日、広島国際会議場フェニックスホールで‘２０１８ピース・フェスティバル'が開かれた。ピース・フェスティバルは、昨年１年間、全世界で多くの人々に出会って帰ってきたグッドニュースコ団員たちの輝かしい物語を盛り込んだ。

 

ピース・フェスティバルが開かれた広島国際会議場

１９４５年８月６日、とても晴れやかなある日、広島に原子爆弾が落ちた。その凄まじい威力は都市全体を瞬時に灰にしてしまった。広島の人々は体と心に深い傷を負い、その影響は未だに続いている。市民は「ノーモア広島(No More Hiroshima)」を叫びながら、戦争のない世の中を夢見始め、一時、原子爆弾で苦しんだ都市は、今や平和の都市と呼ばれる。過去の傷を持った広島の人々に‘２０１８ピース・フェスティバル'は癒しとヒーリングの意味を持ちながら平和を作っていく足がかりの役割を果たした。

広島で開かれた平和フォーラム

公演に先立って午後、藤田博之広島市議会議員およびエイヌ・エシャネ駐日エチオピア大使館参事官が出席した中、平和フォーラムが開かれた。

グラシアス音楽学校の生徒たちの公演を皮切りに、平和を願うグッドニュースコ海外奉仕団員たちの率直な話が、出席者たちの心に感動を伝えた。

その後、IYF設立者の朴玉洙顧問は「真の平和は個人の心から始まり、その平和は周囲に伝わる」とし、「この心の世界を持ったグッドニュースコ海外ボランティアが育って、世の中を暖かくしてくれるだろう」と述べた。どの都市よりも平和を最も望み、愛する都市、広島、ここで開かれた平和フォーラムはさらに意味深かった。

広島に原爆が落とされた当時の状態を唯一保存している建物

広島平和記念資料館を見学する学生たち

この日午後、会場に到着した団員たちは「広島平和記念資料館」を訪れ、原爆被害の惨状と戦争に対する警戒心、そして平和の大切さと重要性を心に刻む時間を持った。

「誰かに希望を与えることが難しいことですが、不足な私たちが過去に辛い歴史があった広島に来て、少しでも彼らに希望与え、慰めることができて胸がいっぱいで、感激しました。日本の方々に私たちの心を伝えるため、歌の練習より歌詞の意味を一つずつ思いながら歌う私たちの心が、広島市民にそのまま伝わることを願っています。」(バンドチーム、イ・ジェグク)

夕方公演の入場を待ちながら長い列を作った広島市民たち

公演を観覧する広島市民たち

サファリチームの公演

活気に満ちて明るいフィリピン・ダンスチームの'Tarna Tarna'

一つになることを意味する中国公演「合伊為一」

広島市民に希望の光を届けたミュージカル 'Light Of The First Nation'

広島公演は、日本人の心を開くのに十分だった。司会からミュージカル、トゥルー・ストーリーに至るまで、夜通しながら日本の在日韓国人たちと１６期海外奉仕団員たちはシナリオを日本語に変えて、日本の雰囲気に合うように新しく音源ファイルも修正した。特に、ミュージカル団員は日本語に変わった台本を音楽に合わせて歌い、市民の方々の心をつかむために心を一つにして公演を披露した。

「公演が終わると初めて涙が出ました。とても心から感謝しました。公演を見た人々が、どうやって日本語の台本を覚えたのかと聞きました。一度もみんなと口を合わせていないのにもかかわらず、とてもよく出来上がったことを見て、本当に奇跡だと思いました。広島公演は最高に幸せで感謝しました。」(チョン・スジン１６期、メキシコ/ミュージカル・ナキシャ役)

祝辞を述べる中本隆司広島県議

中本隆志広島県議員は、行事に出席し、「２０１７年に続いて今年もグッドニュスコ・フェスティバルが盛大に開催されたことをお祝い申し上げます。「グッドニュースコ海外ボランティアに参加された皆様が、世界の平和を祈願する気持ちを込めて、本日のイベントを進行してくださったことに深い感謝の意を表したいと思います。急速に変化する社会の中で皆様が安心して生活できる環境が切実に求められています。この中で皆さんは世界を通いながら、人々と一緒に他の人のために奉仕活動をし、付き合いを持ち、真の世界の平和のために働いて帰ってきました。皆様に心から敬意を表し、このような活動が引き続き続くことを願います。そしてここ平和の都市である広島で公演をしていただき、ありがとうございます」と祝辞を述べた。

中本隆志広島県議に感謝牌を贈呈している

日本IYF支部は、日本ピース・フェスティバルを積極的に支持してくれた中本隆志広島県議員に感謝牌を贈呈した。その他にもピース・フェスティバルに参加した貴賓たちは、大学生たちが準備した公演で涙と笑いで共にしながら絶賛を惜しまなかった。

団員たちの明るく元気な気持ちを合唱で伝えている

「皆さんの明るい笑顔を見て希望を得ました。大人たちは仕事をしていると困難なことをたくさん経験します。そんな時代を思い出すと共感できて力を得ました。１年間、奉仕をした時間を宝石のように考えて、生涯に大きなエネルギーとなる一つのきっかけになってほしいです。」(与谷地病院・カン・インス理事長)

「本当に感激しました。学生たち自らこんな公演を作ったということ自体が立派です。キリスト教精神で学生たちが変わっていく姿は本当に驚きます。全世界どこにもないそんなプログラムのようです。何一つ挙げられないほど、みんな一生懸命にここまで来てくださって、こんなに素晴らしくて感動的な舞台は初めて見ました。世界中から来た学生たちも、この海外ボランティア・プログラムに参加して幸せになってほしいです。」(医療法人社団アカシア会、前田昭博理事長)

メッセージを伝えているIYF設立者朴玉洙顧問

朴玉洙IYF設立者は「本当に多くの若者が１次的な考えですべてを終わらせようとする場合があります。１次的より２次的に、また３次は別の角度で考えてみれば、もっと良い意見で人生を幸せに導くことができます。広島はグッドニュスコの学生たちと１日だけでしたが、また来たいです。広島の学生たちもグッドニュスコと一緒になって、海外に行ってボランティアをする機会を持てばもっといいと思います。」とメッセージを伝えた。

グッドニュスコ・フェスティバルに心を開いた広島の学生たちの姿)

「私はボランティアをやったことがありません。だから勉強ばかりではなく、一度はボランティアをしてみたいという気持ちがありました。それでウェブサイトでボランティア募集広告を見てここに来ました。大阪から広島まで来るのに１時間３０分ぐらいかかりました。交通費が少し高かったが、ここに来て本当に良かったと思います。とてもいい経験になったと思います。この人たちがどうやって海外奉仕に行くようになったのか知りたかったけど、ここに来てみたら‘あ、それでこうだったんだ'と実感することができました。公演はすべてが良かったが、実際あった体験談を聞いて感動を受けました。不幸に生きた学生が海外奉仕に行って、そこで幸せを見つけた話は私の心に響きました。その国に行ってもいつも自分は不幸だと思っていたのに、周りの多くの人たちと仲良くなり、その人たちの話を聞いて、自分だけが不幸じゃなかった。友達の話を通じて、狭くなっていた自分の視野が広がったと言ったその話が感銘深かったです。」(ボランティア、タイ・ユキエ、６６歳/大阪)

「父と娘が離れていた物語、トゥルー・ストーリーが一番印象的でした。私も今離れて暮らす弟がいます。私もトゥルー・ストーリーの主人公のように、弟のために損をしたり、また弟の世話をしたことがありましたが、私と似たような経験だったので共感しました。時には弟がいなかったらと思ったことがありました。今日、公演を見てグッドニュースコに参加したいと思いました。私もそんな機会を得て変わりたいです。そして次の７月に行われる韓国ワールド・キャンプに参加したいと思っています。」(原富ひかる/１９歳/広島)

「人を思う気持ちを学ぶことができたし、ひとり一人違う考えを持っていることが分かりました。トゥルー・ストーリーを見ながら、私も父と喧嘩したことがありますが、その時の状況を思い出して、両親についてもう一度考えるようになりました。」(ボランティア、サカモト・ハルト/１３歳/広島)

公演を終えた後、貴賓たちと一緒に

韓国１２都市のツアーを皮切りに、日本の福岡と広島まで、総１４都市の巡回公演を成功裏に終えたグッドニュスコ・フェスティバル。日本で開かれたこのピース・フェスティバルは、日本の人々の心にグッドニュースコ団員の幸せな気持ちと希望を伝える通路となった。家に帰る日本人観客にインタビューの感想を聞くと、多くの人が「来年また来るでしょう? 来年もぜひまた会いたいですね」と言った。来年も、また再来年も、希望を伝えるピース・フェスティバルが日本に再び上陸できることを願い、２０１８グッドニュスコ・フェスティバルは幕を下ろした。